No Title(仮)
Halcyon Presents Voice Drama Project
第5話:コウヤ&ハルト
ナレーション「人間、魔法使い、エルフ、獣人、etc―――」
ナレーション「ありとあらゆる種族が共存するようになった世界。」
ナレーション「これは、そんな世界で、とある学園に集まった者たちの、とある物語。」
タイトルコール「」
01:ゆめみのわるいあさ
ハルト「……めない、こんなの、ぜったい……」
ハルト「認めない……!!!」
SE:ベッドから跳ね起きる
ハルト「な、なんだ……夢か」
ハルト(……久しぶりにみた、あんな夢)
ハルト(認めない、か)
02:であいのきおく
コウヤ「今日も空は青い――か」
コウヤ(いっそ雨が続いたら気は晴れるんだろうか。いや、一層憂鬱になるだけか)
コウヤ(……こんなことしてる場合じゃない)
コウヤ「……よし」
コウヤ(明後日はテストだ。勉強、頑張らないと)
ハルト「っと、そこの人ー!ちょっと聞いてもいいですか?」
コウヤ「そこの人……って、僕のこと?」
ハルト「そう!この辺に安い店があるってきい、て……?」(違和感を感じる)
コウヤ「何ですかそれ、アバウトすぎ……何が欲しいんですか」
ハルト「あのさ、俺とお前、どこかであったこととかある?」
コウヤ「はぁ?」
コウヤ(何だよこいつ。新手の詐欺か何かか……?)
ハルト「……何か、すごい懐かしい感じがする。初めて会ったわけじゃないような」
コウヤ(はああああ?本気で意味がわからない!早く逃げよう、)
コウヤ「あの、僕用事があるんで、聞きたいことがあるなら他の人に――」
SE:きらーん 的な
コウヤ・ハルト「!?」
SE:雷の音→雨
コウヤ「は、雨……!?さっきまで晴れてたのに」
ハルト「あ!あそこに屋根があるぜ。ひとまずあそこに―――あれ」
コウヤ「……なんだ、これ」
コウヤ「何で、僕たちだけ濡れてないんだ――?」
03:こころがみじゅく?
まひろ「アボカドハラペーニョアスパラガスモッツァレラ!!!」(←謎の呪文をお願いします)
コウヤ「……え」
コウヤ(変な場面に、遭遇してしまった……!)
コウヤ(なんだろう、今の……呪文?そういえば格好も魔法少女っぽいような……いやでも、少女?どうしよう、見なかったことにしたほうがいいのか……!?)
まひろ「………あ」
コウヤ「あ」
まひろ「み、見た……?」
コウヤ「スミマセン ナニモミテマセン」
まひろ「み、見られてしまったなら仕方ないな!何を隠そう、私はこの世界の平和を守っているスーパー魔法少女☆このことは秘密にするがよいぞ!」
コウヤ「う、うん……?」
まひろ「とっ、とにかく!今見たのは全て夢まぼろしと思って忘れるがよい!残念ながら私に記憶の操作は出来ないが!」
コウヤ(なんだろう、面白い人だな……)
ハルト「……お!コウヤ!こんなところにいたんだな!」
コウヤ「ああああああ今は来るな!」
SE:雷→雨
ハルト「は!?ってか、何いきなり能力使って……!」
まひろ「はっ、いまのうちに……!退散!」
SE:まひろが去る音
コウヤ「いや、これはその、別になんでもないって言うか……!」
ハルト「はあああ?」
SE:雨止む
ハルト「……で?何で能力」
コウヤ「無意識だったんだよ……っていうか、意識するとこんな大雨降らないのに、何で無自覚だと降るんだろうね」
ハルト「そういえば、学園でもここまでの大雨は降らせたことないな……」
コウヤ「出会ったときも大雨だったし。雷まで鳴るのって滅多にないよ」
ハルト「たしかに」
コウヤ「心が未熟、ってことなのかなぁ……」
ハルト「先生が言ってたアレか」
先生「バディ能力の成長は心の成長」
先生「互いの絆を深め、理解し、また一人前になろうとする立派な心が、バディ能力を強くする一番の秘訣だよ」
先生「豊かな心でいろんな感情を学び収得し根付かせていくといいよ」
コウヤ「あの先生もなんだかよくわからないんだよなぁ……」
ハルト「でも、面白くて俺は好きだぜ!」
コウヤ「僕も別に……嫌いじゃないけど」